2009年2月 3日

いいモノを作るということ

いいモノを作るためには、
クリエイティブのセンスというか
感性のようなものが必要だと思います。
私もクリエイターの端くれですから、
一応持ち合わせていたいと願っています…。
持っているかどうかを判断するのはお客様ですが。

でも、本当に必要なのものは、
もっと別にあるような気がします。

最近、いいモノを作るためには、
取材や制作に関わるすべての人が
各人の役割をスムーズに果たせる環境が
絶対に必要だと感じています。
そしてその環境を生むのは、
ディレクターといわれる役割の人です。

実は最近、この立場の人によく見られるのが、
頑なに自分の領域を守ろうとする姿勢。
「意見はどんどんしろよ、でもオイラの立場を危うくするな」
そんな気質のディレクター(気取り?)な人が
増えているような気がします。

ディレクターは、現場の状況が危うくなった時に
最善の判断をクライアントに行い、
現場をスムーズに動かすのが役目。
ただ、いかに現場の状況を危うくさせないかが、
ディレクターの腕の見せ所だと思います。
私もディレクターとして動くことも多いですが、
常に最悪の状況を考えて、
一歩先、二歩先を読んで動いておく。
現場の状況が危うくなった時点で、
もう、それはディレクターの責任だと思っています。

常に最悪の状況を考える。
そして、現場でのベストのクリエイティブが
実現できるように周囲を動かしながら、
最後の最後まで理想のアウトプットを目指す。
それがディレクターの存在意義。

際いっぱいの限界まで理想を目指すハートこそが、
クリエイターに求められるモノのような気がします。

安易に妥協することは、誰にだってできるんですから…。