2008年6月 8日

編集という仕事

先日、とある仕事でちょっとした問題が起こりました。
その仕事では、多数のライターの中のひとりとして参加していて、
編集は別の人が担当していました。

最初からちょっとした違和感は感じていたのですが、
仕事を進めていくとさらにその違和感が広がっていきました。

原稿を書いていて周囲が見えないのです。

やるべきことの優先順位、今の作業のゴール、
この先自分がやるべきこと、同じ仕事をする他のライターの様子……、
すべてが真っ暗闇なのです。
そのことを編集者に伝えましたが、力不足で伝わりませんでした。

編集の仕事とは、出版社と現場のライター、
デザイナーとライターなど、人と人をつなぐ仕事です。
そこにはコミュニケーションがなければなりません。

編集者はよく「段取りがすべて」と言われます。
私もアイデアの出し方よりもまず
「仕事に関わるすべての人が気持ちよく仕事ができて、
最高の能力を発揮してもらう。それが段取りだ」と教わりました。
そのために仕事に関わる人の性格を読み、仕事の一歩先を読み、
交渉のテクニックを駆使してすべての人が喜ぶ方法を考えて実行する。

とにかく編集者がエゴを出したり、自分の都合だけを考えると、
決して良いモノはできないと教わりましたし、実際にそうでした。

編集者だって、いつまで経っても勉強です…。